公式note
※本コラムは、マーケティングタウン公式noteに投稿した記事を転載しております。
ビジネスゲーム研修「Marketing Town」を開発・運営する株式会社NEXERA、マーケティングタウン編集部です。
今回のnoteは人材の「成長」と「意思決定」についての弊社の考えを解説していきます。
メンバーの成長を考える管理職や人事担当者の方、それから本格的に業務が始まった新入社員の方にとってもヒントとなる内容をお伝えできれば幸いです。
成長の定義とは
研修や1on1などの場面で必ず出てくるキーワードが「成長」です。
組織の業績や個人のキャリアを考える上で重要となるこのキーワードですが、その明確な定義がないまま、なんとなく「成長するためには〜」と話をすすめてしまうケースをよく見かけます。
では、成長とはどのような事象を指す言葉でしょうか。弊社では成長とは、簡潔に言えば「できなかったことができるようになること」だと定義しています。
一人で商談をクロージングまでできるようになること、企画書を作成できるようになること、など様々な場面で「できなかったことができるようになる」という成長が生まれています。
仕事の種類
この「できるようになる」仕事は、以下の2種類に大別されます。
○手順が決まっている「作業ベース」の仕事
○手順が決まっていない「意思決定ベース」の仕事
前者の業務でいえば、ルーティン化されたデータ整理や書類・報告書などの作成がこれにあたります。こういった業務はまず入社したら覚える仕事であることが多く、とくに新卒入社の社員などはこうした業務を積み重ねながら、社会人としての仕事を覚えていくことが多いでしょう。
こうした業務はマニュアル通りに進められれば100点のアウトプットが出せるものです。そのため業務のハードルは低く、簡単に習得できる業務が多いでしょう。
逆に、後者の業務は商談や企画の立案から実行、マーケティング戦略の策定など、業務における外的要因が占める割合が多く、一定のレイヤー層以上に任されることが多い業務です。こうした業務にはいわゆる正解がないことが多く、経験を重ねる中でそのアウトプットの質が向上するものであり、その評価も定量的な指標はなく、経験によって良し悪しが判断されることの多い業務です。
企業における課題
こうした2つの仕事のうち、前者の作業ベースの業務はほぼ全員が担当する業務である一方で、後者の意思決定ベースの業務はある一定の職種やレイヤー以上の社員が担当することが多いものです。言い換えれば若手社員にはその経験の浅さからこうした業務を担当する機会が少ないとも言えます。
こうした状況は2つの問題を生みます。
1つは若手社員の成長実感が止まってしまうことです。入社後1~2ヶ月はルーティン化された業務を覚えることに必死ですが、それ以降、意思決定のチャンスが与えられなければその社員の成長は止まってしまいます。なぜなら「何ができるようになったのか」を知る機会がないためです。
2つめは若手社員の視座が上がらないことです。意思決定をする際は多くの要因・事象を考えながら、今打てる最善の一手を決めることです。多くの会社員は、その経験の積み重ねでビジネスをしていくうえで必要な視座・視野を身につけていきます。つまり、その機会が多ければ多いほど、その視座は高く広いものとなります。言い換えれば経営視点が身につくとも言えるでしょう。
企業ができること
とはいえ、会社側がいきなり若手社員を大抜擢することも現実的には厳しいでしょう。ただ、小さなコミュニケーションからそういった経験を積ませることはできるでしょう。
例えば、リクルートでよく使われる「君はどうしたいの?」という言葉です。若手からの質問に対して、まずその当事者としてどうしたいと考えているのかを聞く。これは当事者意識をもたせるとともに、その社員に意思決定を行わせるコミュニケーションです。
こうした小さな部分からでも、若手に意思決定の経験を積ませられることはできるでしょう。
体験型研修で、経営者の意思決定を体験
弊社では今回述べたような意思決定の体験ができる研修「Marketing Town」を提供しています。この研修は実際に自分が経営者となって、限られた時間で自社の市場や財務状況を踏まえながら経営判断をしていく体験型の研修です。
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