ビジネスサイドがP/Lを理解したアクションを取れるように。それぞれが能動的に動ける強い組織を。 | Marketing Town(マーケティングタウン)
マーケティングタウン

導入企業インタビュー

ビジネスサイドがP/Lを理解したアクションを取れるように。それぞれが能動的に動ける強い組織を。

株式会社ファンコミュニケーションズ
ASP事業社として初の株式上場を果たし、国内最大の成功報酬型アドネットワークを提供する。

 

プロダクトマネジメント部部長
浅見 謙二郎 氏

 

PC/スマートフォンユーザー向けアフィリエイトプログラム運営代行サービス「A8.net」やスマートフォン向けアドネットワーク「nend」など、国内最大のアドネットワークを提供する株式会社ファンコミュニケーションズ様。今回は浅見氏にマーケティングタウンの導入前の課題や決め手、体験後の変化をお伺いしました。

 

売上と利益の関係を理解した営業組織に

マーケティングタウン編集部(以下、編集部):
これまでは、どのような研修を行なっておられましたか?

 

浅見氏:
正直、仕組み化された研修は実施できていませんでした。一部、外部のビジネス研修は導入していたものの、それも任意参加という形になってしまっていて、やりたい人は受けに行くし、そうでなければ受けない、という研修が活性化されていない状況が続いていました。

 

編集部:
なるほど。OJTも実施されているとお伺いしたのですが、OJTではどのような取り組みをされていたのでしょうか?

 

浅見氏:
基本的に入社1年くらいは先輩社員がメンターになって、教えていくという形をとっています。お客様先へ同行して営業的なアドバイスをしたり、PCを一緒に見ながら運用サポートをしていくという形ですね。

 

ただ一定のポジションになっていくと、求められるスキルや知識も変わってきて、そこはOJTだけでは解決することができず、仕組み化された研修体制を整える必要がありました。

 

編集部:
そうだったのですね。つまり、研修が仕組み化されておらず、改善をしていきたい状態であったと。

 

浅見氏:
そうですね。そういった中でも、とくにビジネスサイドのマネジメントメンバーに利益構造をきちんと理解してもらいたい、という課題感が強くあり、何とかしたい思いがありました。

 

弊社はビジネスモデル的にも、日々のアクションで利益率が変動するので、売上を上げても利益にならない、といったケースが増えてきていたんです。そこで利益の構造をしっかり理解した上で、日々のアクションにも生かしてほしいなと思いました。

 

編集部:
売上と利益の構造をもっと理解した行動を意識してほしい、ということですね。

 

浅見氏:
やっぱりビジネスサイドって、目標が売上メインになってしまうんですよね。とはいえ、目標を利益ベースにするのも現実的には難しいところがあったりするので、売上目標は目標として追ってもらった上で、ちゃんと利益意識をもってもらうのが、一番効率が良いと思っていました。

 

あと、これはモチベーション的な話にもなるのですが、我々のスマートフォン広告の業界って、2010年に立ち上げてから、スマートフォンの普及に伴って事業も拡大してきていたんです。

 

しかし、ここ数年はスマートフォンの普及率が成長が鈍化するところまできてしまい、それに伴って、事業も踊り場になっています。そのため、日々の業務の中だけでは、成長する機会が少なくなってきたなと感じていたんです。

 

そういった意味で、会社側からビジネスマンとして成長できる機会を与えられれば、とも思っていました。

 

決め手は体験者の声

編集部:
今回マーケティングタウンを導入するにあたって、決め手となったポイントやエピソードなどはありますか?

 

浅見氏:
マーケティングタウンを知ったきっかけは、イベントでマーケティングタウンを実施されていたのをSNSで見かけたことです。Twitterやブログ上に「僕もやりましたー」といった、実際に体験した方の感想が投稿されていたんです。

その感想が、まさに私が課題に感じていた部分とマッチしていたことが決め手となりましたね。

 

遊び感覚でできないボードゲーム

編集部:
今回のマーケティングタウンは、どのような部署や業務をされている方が対象だったのでしょうか?

 

浅見氏:

ビジネスサイドのマネージャーがメインで一部、部長も含めた全14人ですね。

 

編集部:

実際に研修を行なってみてマーケティングタウンはいかがでしたか?

 

浅見氏:

そうですね。やっぱりカスタマイズして頂いたのがすごくよかったですね。

 

弊社の経営で担っている管理指標に沿って、マーケティングタウンをプレイした後に「今日やったことって実はこれなんだよ」と解説していただいたので、より体感として理解できたのかなと思いますね。

 

編集部:

より自分ごととして、体験したことを理解できますよね。

 

浅見氏:

そうですね。単純に座学として覚えるのではなく、自分自身でどうお金を使ってリターンを生み出すのか、という戦略的な要素を体験として身に付けられたのが、一番良かったですね。

 

編集部:

なるほど。確かに普段は自分の懐具合を気にしながらお金を使って事業を運営することってほとんど無いですものね。

 

浅見氏:

そうですね。あとは難易度がとてもよかったなと思います。

 

編集部:

本当ですか!嬉しいです!

 

浅見氏:

たぶんみんな、自分も含めてですが、「ボードゲームって、おもしろそうじゃん!」といった感じで、ストレートに言うと、単純に楽しそうという気持ちが強かったんです。

 

ただ、やっぱり仕事ととして会社で費用を払って実施しているので、楽しさだけではなくてその後のビジネスに活きるものとして身につけてほしいと思っていました。

 

ただ実際にマーケティングタウンをプレイしてみると、本当にかなり頭を使って。実際にプレイした後は疲労感があるぐらいの感じになっていました。やる前とやったあとのギャップが大きかったのがよかったですね。私自身もここ数ヶ月で一番頭を使いました。

 

メンバーからP/Lを意識したアウトプットが生まれた

編集部:
マーケティングタウンを実施したあとに変化などはありましたか?

 

浅見氏:
研修実施した2週間後ぐらいに、営業側から「日々の数値をP/Lベースで追っていきたい、営業利益までの数字を開示してほしい」と言う依頼があったのが印象的でしたね。

 

実施した直後ではなく、少し時間をおいてそういったアウトプットがあったので、本当に士気が変わってきたのかなと感じました。

 

編集部:
まさに、課題とされていた売上と利益構造に関する部分ですね。

 

浅見氏:
そうなんです。

 

ビジネスサイドのマネジャーとしてハンドリングできるのが、粗利の部分までにはなるのですが、やっぱり会社に対してどれだけ貢献してるかを把握しておきたいから、という流れでP/Lベースで数字を可視化したい、という話だったので、まさに視座が上がったというのを体感できました。

 

編集部:
なるほど。そういった改善にマーケティングタウンが1つのきっかけになったのであれば、とても嬉しいです。

 

浅見氏:
マーケティングタウンを実施していなければ、こういった発想も生まれなかったと思いますし、こちらからもこういったコミュニケーションができていなかったと思いますね。きちんとこういった部分の話ができて、それを理解してもらえるようになったのは本当によかったです。

 

領域を広げた体験学習を


編集部:

今後のマーケティングタウンに期待することはありますか?

 

浅見氏:
今回の研修自体にとても満足しているので、特に無いのですが、新卒や間接部門を対象にしても良いのかなと思いました。

 

たとえ間接部門といえども、体験として理解しておいた方がいいじゃないですか。そういった方たちも理解できるようなものが、縦横で広がっていけばいいのかなと思いますね。

 

あとは、マネジメント等を学習できる他のボードゲームも作って頂けると嬉しいですね(笑)

 

編集部:
ありがとうございます。今後もっと様々なことがボードゲームで学べる環境は頑張って作っていきます。

 

一人ひとりが能動的に動ける組織に

編集部:
最後に浅見さんの目指すチーム像についてお伺いしたいです。

 

浅見氏:
あくまで私の個人的な意見ではあるのですが、強いスキルを持った人が集まり、そういった人たちが自ら考え判断していくような、自律型組織を作っていきたいと考えています。

それには最低限のビジネススキルや知識が必要となるので、そういった部分をマーケティングタウンのような研修で体験として身に付けられればいいなと思っています。

 

編集部:
強い組織になりそうですね!ありがとうございました!

 


 

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