導入企業インタビュー
大丸や松坂屋、パルコなどを展開するJ.フロント リテイリング株式会社では、入社2、3年目の若手メンバー向けの研修としてマーケティングタウンを導入いただきました。
J.フロント リテイリング株式会社
百貨店業等の事業を行う子会社及びグループ会社の経営計画・管理並びにそれに付帯する業務。
人財戦略統括部 グループ人財開発部 溝口 様
導入の目的
マーケティングタウン編集部(以下、編集部):
今回マーケティングタウンを導入いただいた目的やきっかけを教えていただけますか?
溝口様:
今回、2020年度および2021年度入社の若手社員を対象とした研修でマーケティングタウンを利用しました。この研修対象のメンバーは新型コロナウイルスの影響で、グループ全体での入社式を開催できておらず、同期に対面でほとんど会うことがないままそれぞれのグループ会社へ配属となった世代です。そこで、ある程度感染が落ち着いてきたこのタイミングで入社式を改めて開催してメンバー同士の交流を図るとともに、例年入社式と同時に行っていた研修も実施することにしました。
例年の入社時研修では社会人としての基礎となるビジネス研修を実施していましたが、今回はすでに2、3年の実務経験のあるメンバーです。現在はそれぞれ各グループ会社に配属されているため、業務内容もバラバラです。こうしたメンバーに共通して役立つスキルはマーケティングや財務などに関する理解ではないかと考えました。
マーケティングや経営というのはどのような業態・職種であっても理解しておくべき内容です。なにより中堅クラスとなった今、日々の業務に追われて視野が狭まり近視眼的になっているのではとの懸念もありました。そこでこの研修で改めて広い視点で業務に取り組んでほしい、さらにはリーダーやマネージャーなどの役職を目指してもらうきっかけとなればと考えました。
編集部:
今回ゲーム形式のマーケティングタウンをお選びいただいた理由などはありますか?
溝口様:
今回の研修の目的の1つが「対話と交流」でしたので、座学だけの研修ではなくグループワークなど、お互いにコミュニケーションを取りながら学びを深められる研修が良いなと考えていました。ボードゲーム形式のマーケティングタウンであれば、コミュニケーションを取って交流しながらマーケティングや経営の本質を高められます。
また、当社はいわゆる成熟産業の老舗という側面もあります。我々とは対極の新しい会社の研修を取り入れることで、当社としても新たな気付きがあればとの思いがあり導入に至りました。
実際にマーケティングタウン研修を実施してみて
編集部:
実際に研修を実施していかがでしたか?
溝口様:
まず思っていたよりも研修が盛り上がっていて、それが何より嬉しかったですね。これはゲーム形式だからこそ生まれた熱量だと思います。正直ゲーム形式ということで役員をはじめとした上層部に研修の意義などが伝わるか不安だったのですが、実際に各チームの盛り上がりを見てもらえたことで、こうした社内理解も進みました。
熱中しているからこそ気づけた部分もあり、例えば現在は当社施設の設備やメンテナンスなどの専門的な部署で業務をしているメンバーがゲームでは一番活躍していて、実は経営や商売のセンスがあるのでは、といった気づきがありました。普段は業務上の枠にはめた評価になりがちですが、若いメンバーであることもあり、今とは違った面での未来の可能性を感じさせるような強みや個性が見えました。
また、何よりゲームとして非常によくできているなというのが率直な意見です。マーケティングや経営というとどこか堅苦しくて小難しいイメージもありますが、マーケティングタウンは受講者が身構えることなく「やってみよう」と思えるゲーム的な面白さと、経営者の立場を疑似体験することで得られる経営・マーケティングの本質的な学びの2つの要素が非常に良いバランスになっている研修だと感じました。
編集部:
実際に研修を受けられた受講者の皆様の反応はいかがでしたか?
溝口様:
現在は各グループ会社へ配属されているため、一人ひとりの様子まで細かく見れてはいませんが、研修後のアンケートでは経営やマーケティングの勉強をはじめました、といった声が寄せられていました。この研修が上を目指すきっかけになったのであれば非常に嬉しいですね。
今後の研修について
編集部:
目指している研修や社内教育の体制はありますか?
溝口様:
今、グループ全体として研修内容のアップデートを図っているので、どんどん新しいものにトライしていきたいですね。今回のマーケティングタウンを役員等を対象に実施しても面白いと思いますし、今回のようなゲーム形式でロジカルシンキングや思考法などを学べるものなどあれば積極的に取り入れていきたいですね。
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